アンネフランクの記憶(小川洋子)

アンネフランクの記憶(小川洋子)
小川さんはめちゃめちゃアンネ好きなんだよー、というようなはなしを多分随分前に姉ちゃんから聞いていた気がする。で、アンネの日記を読み終わったら読もうと思って買ってあった本。

小川さんは少女のころアンネの日記に出会って、アンネを友人のように思いながらアンネの日記を読んでいたそうで、アンネを真似て日記を書くことで、書く楽しさに目覚め、のめり込んで行ったのだそう。
へー。


そんな「めっちゃファン」がアンネゆかりの地を訪れる、聖地巡礼エッセイ。こころからアンネを大切に思っていることが伝わってくる、めっちゃ愛溢れまくるレポート。楽しかった!


なんかね、、、小川さん、この取材旅行(多分1995年ごろ?20年以上前ってことか)行けてほんとうに良かったね!!などと思ってしまった!普通の旅行じゃ会えない人たちにも会えて、これ本当凄い体験。(ミープさんは、2010年に100歳で亡くなっている)

隠れ家はもちろん、アンネが住んでいた家、それからアウシュビッツへも、、、
(ぜんぜん関係ないけど、カンボジアでポルポトが大量虐殺をした収容所を見学したことを思い出した、、、雰囲気は似てるかも)


小川さんの文章、とっても読みやすい。情景がするすると浮かんでくる。色々な説明も言葉が完結で分かりやすい。何よりもファンとしての様々な感動がもう半端なく伝わってきて、読んでいて私もなぜか嬉しくなったり切なくなったり。

洋子さんのアンネ愛をおもう。それは魂の共鳴。

「親友が欲しい、、、」と何度も書いていたアンネをおもう。

国も言語も時空をも超えた、アンネと洋子ちゃんの友情、を、思う。

はー
素敵だー!
と、ここに感動。
(時空を超えた友情っていえばジブリの風立ちぬをふと思い出した)
これは読んでみて良かった!


私が読んだ完全版が出た頃に取材旅行に行っているようで、その完全版についても、説明がある。
父オットーが編集したアンネの日記は、思春期ならではの母への暴言の数々や性的なことへの興味みたいなところは、削除していたらしく、
完全版は、その辺もまるまる入っていることとか、へー。(へえっと思う激しい表現、あったあった!)

ミープさんが書いた「思い出のアンネフランク」
ジャクリーヌさんの「アンネとヨーピー」
とか、関連図書も読んでみたくなるなあ。。。(笑)
いや、それよりも小川さんの小説も読みたいなあ。まだ2冊くらいしか読んだことない!

体調記録

体調不良で療養中。 ぶつくさ日記。 自炊記録。

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