いつか読みたいと思っていた作品、やっと読めた!
プロイスラーが、クラバート伝説(ドイツの、ポーランドやチェコの近くのラウジッツ地方に伝わる伝説)をもとに、11年かけて練り上げた長編ファンタジー(1971年)日本版は1980年
途中でスランプに陥り、その時に、「おおどろぼうホッツェンプロッツ」を書いたそうで、それもまた、面白い。
帯に宮崎駿さんが自信を持ってオススメすると書いてあり、期待高まる。千と千尋は、この作品からインスピレーションを受けているらしい、というウワサもある。
いやはや、前半は、この世界観についていくのがやっっと。え、この話、私楽しめる?かなあ?とちょっと不安になる。
なんか、よくわかんない世界。
全体的に暗いし。
なんといっても、逃げ場がない。
死ぬまで働き続けねばならない世界。
逃げようとすると暴力で服従させられ。
死と隣り合わせの生活。
逃がれるすべはない。
それに仲間の変死。
溢れんばかり、とめどない絶望感。ちょっと具合が悪くなりそうになりながら読み進め、、、
謎の魔法教室
絶望の中の、希望。
努力、
仲間との友情、
そしてまた努力
愛は魔法をこえるのか?
支配からの脱却なるか!?
と、いう、おはなしで。
面白かったけど、
多分このおはなしを楽しめるのは、純粋な少年のこころを無くさずに持っている、人だけだろうなあ、と思う。
だから、すっごく面白かったあ!!っていう人は、宮崎駿級のピュアな感性と果てしない想像力を持っている、と言えると思う。
中世とか、もっと昔々のこの辺りについての知識とかがあると、もっと分かりやすいんかもー?
いやしかし挿絵も素敵。
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